火災保険の水濡れ補償特約は給排水設備の事故や、自分の部屋以外で起こした水濡れの損害に適用されます。

水漏れは保険適用?

水漏れは火災保険の水漏れリスクによって補償されます。

 

火災保険に加入していれば無条件で保険適用になるのではなく、火災保険の補償内容によって変わってくることを覚えておきましょう。

 

また、建物の被害がない軽微な水漏れトラブルの場合は、火災保険に自動付帯される水道修理サポートで無料修理できるケースがあります。

 

 

火災保険における水濡れリスクとは

主に水道管の破裂によって部屋の中が水浸しになって、水道管の修理および水濡れによって腐食した床や壁の修繕費用が補償します。

 

家財保険に加入していれば、水濡れ事故に伴う家具や家電の損害も補償される場合があります。

 

自分の家の水道管が破裂したほか、集合住宅の共用部分や他の部屋の水漏れ事故が原因で自分の部屋が水浸しになった場合も保険適用になります。

 

水に関連した損害は状況によって保険適用条件が変わる

水濡れリスクは水道管など水道設備を理由にしたものです。

 

ほかにも火災保険では以下のケースで保険適用になる場合があります。

雨漏れ

  • 経年劣化による雨漏れは保険適用外
  • 落雷によって屋根が破損した原因は火災リスク
  • 台風や強風によって屋根が破損した原因は風災リスク

窓ガラスが割れて水が浸入した場合

  • 台風や強風は風災リスク
  • 物が飛んで来た場合は飛来物のリスク

 

 

臨時費用特約に加入しておくと有利

火災保険の臨時費用特約は、保険適用による災害が発生した際に付随する費用を補償します。

 

一例を紹介すると、一時的に家に住めなくなった場合のホテル費用、お風呂が使えなくなった場合の銭湯費用などがあります。

 

ほかにも損害と関連付けられる出費は幅広く補償され、一部の保険会社では水漏れ事故は一律5万円などの定額支給や、水漏れに限定した上限額が決まっている場合があります。

 

水道修理サービスとは

多くの火災保険では水道修理の無料サポートが自動付帯されます。

 

水濡れリスクの補償を付けていなくても、水道修理サービスが付いている火災保険なら、蛇口から水漏れなど軽微な不具合を保険で対処できます。

保険会社によって内容が若干異なりますが、一般的には出張費用+30分以内の軽作業を無償で利用できます。部品交換をした場合と30分を超える作業が必要になった場合は実費です。

 

昨今は水道修理サービスを付ける火災保険が増えています。

 

水漏れトラブルが発生したら実費で業者を呼ぶ前に、まずは火災保険を利用できないか確認してみましょう。

 

 

持ち家向け火災保険の対応状況

   
火災保険会社名 対応状況 条件
東京海上日動 1年につき1回
損保ジャパン日本興亜
三井住友海上 一部プランでは適用外
あいおいニッセイ同和損保
AIG損保
楽天損保 保険期間中3回まで
日新火災
セゾン自動車火災保険
SBI損保 
ソニー損保
チャブ保険
共済系 半数以上の共済は取り扱いなし
セコム損保 ×

多くの保険会社が水道修理と鍵のトラブル対応をセットにして行っています。

 

一部で鍵のトラブルと合算した回数制限があるケースもあるので注意しましょう。

 

火災保険はトラブル時の駆けつけサービスの補償に力を入れる所が増えていて、一部では家具移動のお手伝いやエアコン・給湯器のトラブルにも対応しているケースがあります。